東京新聞の記事に物議 「テロ被害者は我慢する事が必要」



フランス・パリのテロに関しての報道の仕方について一部日本のメディアに疑問の声が流れている。
読売テレビの報道番組(出典1)では「国際社会はテロに関して徹底的に非難する」「空爆を行う」というのが常識だが、日本ではテロや空爆の話題になると「報復に対する批判」が起こる論調になる事がありその点にコメンテーターが言及する一幕があった。

先日のTBS「サンデーモーニング」ではまさしく上記を体現したような報道内容になっており、テロを痛烈に批判するというよりも「テロも確かに悪いが、その状況を作り出した国際社会が悪い」「テロも確かに悪いが、対話という努力をしなかったのが悪い」「テロは確かに悪いが、日本も集団的自衛権が成立したことにより危険性がました」というようにパリのテロを利用したプロパガンダ放送番組となりフランスの被害者や犠牲者には到底見せられないような内容に世間では非難の声が相次いだ。

上記と同じように東京新聞もテロに関して独自の視点で記事を掲載し物議を醸している。その内容はSEALDsメンバーの取材や意見を引用し掲載、『「暴力で報復 間違い」 日本の若者が平和と連帯訴える』という記事タイトルで掲載された。

その中で

『「んー、何ができるんだろう」と考え込んだ。「言えることは、暴力に暴力で返すってのは危険な考えだってこと」。もしも自分の家族がテロで殺されたらどうか。「つらいですよね。でも、そこで踏みとどまらないと。恨みだけではいけない」と思う。』

ISが生まれた背景について「そこまで追い込んだのも欧米」と話し、「日本は米国に追従しているだけではだめ。米国の利益のために行動を求められても断るべきだ」と考える。集団的自衛権の行使を容認し、米国との結び付きを強めた日本。「今ここでテロが起こる可能性は上がることはあっても、下がることはないだろう」と話す。』

『世界でイスラム教徒への差別や排除が起きないか心配する。「日本でも人種差別につながるヘイトスピーチのような動きが起きないよう、それは違う、と言っていかないといけない」』

とインタビューした人物の意見を掲載、まさにテロを利用した東京新聞社の政治的思想を主張したいだけの記事内容となり非難が相次いだ。結局、「テロ集団を追い込んだ欧米に追随し集団的自衛権の行使を容認した日本政府に対する批判」であり「テロ集団を生み出さないようにヘイトスピーチを規制する必要性を説く事」はテロを利用し無理やり社説や会社の趣旨に結びつけた内容となり違和感を感じる人が多かったようだ。

「テロで殺された犠牲者やその家族は踏みとどまる事が重要」「日本の集団的自衛権は危険」「ヘイトスピーチがテロ集団を生み出す」、これらの報道に関してはいかにも現地で経験していない若者のきれいごとや意見であると考えると共にテロを引き合いに安倍政権や自身の政治思想をここぞとばかりに主張する姿に批判の声が流れている。

ちなみに最近の「人を殺したかった」というタイプの快楽系殺人事件(名古屋女子大生殺人等)に関して、知り合いや顧客と話題になることがまれにあり(※こういう殺人がニュースに取り上げられる事とテレビの付いている飲み屋に行くことが多いことが話す要員の一つにある)、その際に恨み以外で子どもや家族を殺害されて「黙って耐える」「我慢する」という答えを聞いたことがないこともあり、SEALDsのメンバーや「対話が必要」という著名人はよほど聖人である事が伺える。

テロ集団と対話をする・テロ集団の作り出さない国際社会の形成・テロ集団に殺されても家族は我慢しないと暴力の連鎖になる これらの現実味のない綺麗事に共感を示す人は少ないようだ。


出典1・読売テレビ『朝生ワイド す・またん!』11月16日放送分

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「暴力で報復 間違い」 日本の若者が平和と連帯訴える


パリ同時テロの犠牲者を悼むかのように、エッフェル塔をあしらったピースマークを描いたプラカードが、東京・新宿で開かれたシールズのデモ会場に掲げられた。テロの悲劇を繰り返さないため、暴力の連鎖を生み出さないため、何ができるのか。集まった若者たちに聞いた。
 シールズメンバーの大学生、小林俊一郎さん(19)は参加者の中にピースマークのプラカードを掲げた人を見つけた。マークは、同時テロ後「パリに平和を」とのメッセージとともにインターネット上で拡散しており、「自分たちでも被害に遭ったパリの人たちを悼み、孤立させないようプラカードで気持ちを表現することはできる」と語る。
 過激派組織「イスラム国」(IS)の犯行の可能性が伝えられ、世界でイスラム教徒への差別や排除が起きないか心配する。「日本でも人種差別につながるヘイトスピーチのような動きが起きないよう、それは違う、と言っていかないといけない」
 相模原市の大学生、松山みあささん(20)は「んー、何ができるんだろう」と考え込んだ。「言えることは、暴力に暴力で返すってのは危険な考えだってこと」。もしも自分の家族がテロで殺されたらどうか。「つらいですよね。でも、そこで踏みとどまらないと。恨みだけではいけない」と思う。
 
 二〇一四年夏までパリに留学していたという新宿区の大学院生、鹿野祐嗣さん(27)は「当時はテロなんて起きる雰囲気じゃなかった」と振り返る。
 ISが生まれた背景について「そこまで追い込んだのも欧米」と話し、「日本は米国に追従しているだけではだめ。米国の利益のために行動を求められても断るべきだ」と考える。集団的自衛権の行使を容認し、米国との結び付きを強めた日本。「今ここでテロが起こる可能性は上がることはあっても、下がることはないだろう」と話す。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201511/CK2015111502000115.html